最近、仲間うちで屋台つくりを楽しんでいる。
明日の春分の日に浅野川河川敷でお披露目する。そのことを北陸中日新聞が取り上げてくれた。
市販の台車を使って手作りした移動式屋台を街のにぎわいづくりに生かす取り組みが、金沢市内で始まる。市内のブックカフェ二店の店主を中心に賛同者が集まり、二十日午前十時から同市東山の浅野川河川敷で六台を披露。二店に場所を移し、屋台で雑貨などを対面販売する。半畳ほどの屋台の広さと繁盛をかけて「あつまれ!ハンジョー屋台」と銘打った。 (高橋広史)
仕掛け人は「あうん堂」(同市東山)の本多博行さん(69)と「カフェくわじま」(同)の桑島雄三さん(66)。能美市を拠点に移動式ブックカフェを展開する「まうんてんぶっくす」から屋台の作り方の手ほどきを受け、仲間たちと六台を製作した。「DIY(日曜大工)の専門家がいるわけでもなく、作る段階から楽しんだ」と桑島さん。屋台は組み立て式で、保管もさほど場所を取らない。
河川敷では物販ができないため、当日はにぎわいを生むツールとして屋台を紹介する。午後にあうん堂とカフェくわじまに各三台が移動。古本や雑貨、花、ケーキなどを販売する。コロナ禍でますますインターネット通販が拡大する中、感染防止に気を配りながら対面販売の楽しさを来店者と出店者で紡ぎたいという。
カフェくわじまでは、加賀友禅作家でイラストレーターのおおかわゆうきさん(35)が、畳べりで作ったカードケースや手がきの加賀友禅の護符などを屋台に並べる予定。「半畳のスペースで自分の店が持てる。屋外でコミュニケーションを取りながら、自分のスキルを販売して、みんなに喜んでもらえたらうれしい」と楽しみにする。
あうん堂では二十日、駐車場と倉庫を利用したイベント「本小舎(ほんごや)春まつり」を同時開催する。春まつりに加わる移動式屋台について本多さんは「交流が生まれるきっかけになる。今後は若い人たちに屋台を貸して気軽に使ってもらえるようにしていきたい」と話す。
雨天の場合、河川敷での披露と屋台販売は中止する。