どじょうの蒲焼

8月13日 ·
カフェから歩いて10分、「かばやきの浅田」というお店がある。扱っているのは、どじょうの蒲焼のみ。料亭からも引き合いがある専門店だけど、近所の人がおやつやおかずに買いに来る気軽な店構え。住宅街の中、香ばしい匂いが辺りに漂っている。焼き立てを齧ると、どじょうのほろ苦さとタレの甘辛さが口の中にひろがる。これこれだ。子どもの頃は鰻の蒲焼なんて知らず、蒲焼といえば、どじょうだと思っていた。なお、金沢でどじょうの蒲焼が食べるようになったのは、幕末・明治初期、長崎浦上のキリシタンが金沢の卯辰山に幽閉され、生活苦からどじょうを捕り蒲焼にして市内で売りさばいたのが起源とされる。

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