七稲地蔵

7月14日 ·
7月13日から16日は、盂蘭盆会(うらぼんえ)の期間。カフェのすぐ近く寿経寺のいつもは閉まっている格子戸が開けられ、七稲地蔵さんのお顔をはっきり拝むことができる。
七稲地蔵とは、「安政の泣き一揆」の首謀者として捕らえられ、獄死、処刑された七名を供養するため建立されたもの。安政五年(1858年)旧暦7月11日の深夜、二千人の庶民が、飢饉の苦しさのあまり卯辰山に登り、城に向かって「ひもじいわいやぁ~」「米くれまいやぁ」と叫んだところ、翌日に藩のお蔵米が放出され、米の値段が一気に下がった。しかし、そのあとに、見せしめとして首謀者とされた七名が捕らえられ獄死、処刑されたのであった。民衆の叫び声だけの今でいえば、非暴力直接行動によって、多くの庶民のいのちがつながったこと、その犠牲になった仲間のことを忘れない思いがここに根づいている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA