漫画喫茶

2月16日。
常連のSさんが、ちくま文庫の「老境まんが」を持って来店された。この文庫に収録されている楠勝平さんの他の作品を読みたいとのこと。楠勝平さんは1974年に30歳で夭折された寡作の漫画家で、生前に単行本はなく、死後4冊発行されたのみだった。もちろん、カフェには貴重な「ガロ増刊号楠勝平特集」も「楠勝平作品集」も置いてある。知る人ぞ知る漫画喫茶でもあるのだ。ちなみに、「老境まんが」と同様にちくま文庫から発行されている「貧乏まんが」「ビブリオ漫画文庫」には、埋もれているいい漫画が掲載されている。興味のある方はぜひご一読を。また、家族連れで来店されたお客さんは、お母さんが吉田秋生「バナナフィッシュ」、娘さんが東村アキコ「東京タラレバ娘」。お父さんが山上たつひこ「がきデカ」との遭遇に喜ばれていた。雨がしとしと降る日曜日のカフェでのひととき。

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