さくら貝と竜宮の使い

2月12日、春のような陽気に誘われ、西能登の増穂浦海岸へと小一時間、車を走らせた。ここは、冬の時期の海岸にさくら貝が打ち寄せられる有名なスポット。ところが、ほとんど見つからず、とぼとぼ波打ち際を歩いていると、向こうから何か引きずって歩いてくるおじさんと出会った。これを見てくれと、海から引き上げたのは何と4メートルはあろうかという長細い魚だった。死んでいたが、深海魚のリュウグウノツカイだ。漂着していたので、子どもたちに見せようと引いてきたとのことだった。何となく、話が弾み、すぐ近くのご自宅へと招待された。ご自宅の広い倉庫には見渡す限りの貝細工の品々でいっぱいだ。似顔絵を描いたら、今年は暖冬でさくら貝が極端に少ないということで、お土産に、たくさんのさくら貝までいただけた。

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