白山麓の高山植物

6月5日。

カフェから車で一時間半、標高８５７ｍの西山直下の白山高山植物園に着く。植物園といっても、囲いや建物があるわけではない。急勾配の登山道を登ると広々とした南斜面に高山植物が育てられているだけの環境がいい。この植物園では、白山に自生する高山植物を低地で種から栽培・増殖し、絶滅のおそれのある種を保全する取り組みをしている。６月から７月中旬まで限定の一般客へのオープンガーデンとなる。あいにくの曇り空で白山三山はくっきりとは見えなかったが、今回お目当てのニッコウキスゲやいろんな高原植物が咲き誇っていた。水たまりには、サンショウウオやカエルが健気に棲んでいる。心地よい風に吹かれ、白山の雪渓を背景に高山植物を眺める。