「暮らしの中の神さま」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

カフェから二キロくらい歩いたところにある高木金物店さん。以前から車で通りかかるたびに気になっていたお店だが、入ってよかった。探していた昔ながらの金沢土人形があった。他にもいろいろな箒など暮らしの本物の道具が揃っている。

金沢土人形
大人の掌中に収まる大きさで、青と赤の着物を着た男女の土人形。今はこれを売っているお店はほとんどない。江戸時代から昭和の頃まで続く風習として、金沢では「天然痘の神さま」「はしかの神さま」「便所の神さま」と用いられていた。この土人形を藁の舟に乗せ川に流すと、子どもがはしかや天然痘にかかっても軽く済むという言い伝えがあった。また、家を新築する際に、汲み取り便所の下に埋め、一家の無病息災を願ったという。(参照:「金沢考」北國新聞社 昭和57年刊)

高木金物店
嘉永元年(西暦1848年)鍛冶屋として創業し、現在、五代目として金物商を営んでおります。便利で使いやすい生活用品や伝統工芸に基づく品を選び、販売しております。先代より受け継いだ店舗、住居をより活かしたく、金沢の文化と融合できる品を揃えるとともに、イベント等も企画し、魅力的な憩いの場づくりに励んでいます。
http://takagiya-kanamono.com/